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下水の流れが良くないなぁと思ったら

生活の中に欠かせない水の使用。いつもは何気なく使えているのに、なんか今日はいつもと違う。何が違うのか?蛇口から出ている水が流れていくのが遅い。なんかたまってきている!

そんな事あるでしょうか?

戸建の家は外に排水桝があるはずです。築年数が経った家は、その桝に異常がおきると排水の流れが悪くなったり、家の外から異臭が発生することがあります

昭和の時代には排水管は塩化ビニール管でも桝はコンクリートを使っていました。

そうすると年数と共にコンクリートと塩ビの接着面に隙間ができてきます。コンクリートが割れて排水が地中に流れていくこともあります。

できた隙間から家によってはそばにある植木類の根が成長して入ってきてしまい、配管をフィルターのように塞いでしまうのです

それが年月をかけていくと、排水の流れが悪くなり、詰まりの原因になります

そんな家を弊社は何軒も見てきました。

早めに家の方が気づければいいのですが、アラームがあるわけではないし、毎日排水桝をチェックしている人なんていないので、なかなか重症化してからでないと気づかないのが現状です

先日のお客様は家の塗装工事をしていたら、業者の方に排水桝のまわりの土がなくなって穴があいてきている。と教えてもらって気がつきました。

桝とパイプの隙間が数箇所あり、そこから排水が流れて土をさらっていってる様子でした。

どうすればいいのか?

桝とパイプの隙間が微量で1、2箇所であれば補修で済む場合もあります

エポキシ剤で桝の隙間を埋めて補修した例

でも、大抵の場合は20年から30年前の材質なので交換した方が根本的な解決になります

当たり前ですが、住人の方には工事中は排水を使わないでいただいてもらいます

古い桝を撤去するとその周りの土はかなり水気を帯びて汚れています

ですから新しい桝を設置しやすいように再生砕石材などを敷き詰めて安定させます

あとは排水勾配がちゃんと取れているか確認しながらの作業になります

場合によっては排水ルートを少し変えて修正しないと流れが悪くなる場合もあります

全て埋設できたら家の中から流して排水状況を確認です

コンクリート桝と塩ビ桝では大きさが違うので土の量も足りなくなりますので

どここから足していかなくてはいけません

でも、今度からは安心して排水を使えます

排水桝の周りにはあまり植木や桝を塞ぐ物は置かないようにした方がメンテナンス性は高いので気をつけてもらいたいです